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黒澤明生誕100年IN比叡山

ご 挨 拶

この度の東日本大震災により被害に遭われた方々には心からお見舞いと哀悼の意を表します。

​一日も早い復旧を、心よりお祈り申し上げます。

黒澤久雄

​ 黒澤明生誕100年IN比叡山 実行委員会名誉会長

 2010年は、黒澤明監督の生誕100年にあたります。

黒澤明監督は、20世紀の初頭に生まれ、21世紀を目前にして他界いたしました。その「生涯」は映画に捧げられ、映画史に残る偉大な「仕事」は国内外に多大な影響を及ぼしました。映画というジャンルの表現の革命を、身をもって具現化する生涯であったと受け止めております。

 21世紀に入り、さて映画はどこに行くのか。はたして表現の革新は、受け継がれているのか。このことは、現代と未来を生きる我々の肩に預けられている課題ではないでしょうか。

 黒澤明生誕100年記念事業は、過去を振り返り懐かしむだけではなく、映画の未来を見据え、映画の未来に一石を投じる事業となることが肝要と考えておりますが、多方面、この機会に素晴らしい「KUROSAWA WORLD」を若年層を始め、様々な方々へも啓蒙して参ります。どうぞ宜しくお願い致します。

瀬戸内寂聴 

​ 黒澤明生誕100年IN比叡山 実行委員会会長

 日本文化の支柱比叡山で、この度、世界に名のとどろく映画界の天才黒澤明監督生誕100年が開催されるとは、何と素晴らしいことでしょう。

 20世紀の日本映画を、世界の表舞台に輝かせた「羅生門」の素晴らしさは、今でも目の中にありありと生きつづけています。三船敏郎と森雅之と京マチ子の演じる劇のスリルと画面の美しさは、外国人にも驚嘆を与えました。

 この映画がベネチア国際映画祭でグランプリを獲得するなど、日本人の誰がそれまで想像したことでしょか。その後も「生きる」「七人の侍」「隠し砦の三悪人」「赤ひげ」「影武者」「乱」などで次々国際的な受賞に輝きました。敗戦で誇りを失っていた日本人は、黒澤監督の目ざましい国際的な活躍に、どれほど勇気づけられ誇りを取り戻し、元気と自信を恵まれたことでしょう。

 この度の催しが、黒澤明氏の偉業を称えると共に、次世代に日本文化の偉大さを伝えていくよい機会になることを期待してやみません。

目片信 

 大津市長

​黒澤明生誕100年IN比叡山

 実行委員会副会長

武覚超 

 比叡山執行 ​

黒澤明生誕100年IN比叡山 実行委員会副会長

埜本修 

 NPO法人R-INE塾理事長

​黒澤明生誕100年IN比叡山 実行委員会副会長

@「黒澤明生誕100年IN比叡山」パンフレットより抜粋
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