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​堺屋太一氏記念講演

テーマ「歴史を使った地域活性と街づくり」

2013年5月26日 北ビワコホテル グラツィエ

堺屋太一(1935-)

 元通産省官僚、元経済企画庁長官、元内閣特別顧問などを経て内閣官房参与。

​ また、作家、評論家としても知られている。1976年発表の小説『団塊の世代』は、まさに「団塊」という言葉を作り出した。さらに、博覧会のプロデューサーとして数多くの博覧会に関与している。

「歴史を地域興しに」

 

 1971年5月1日、沖縄復帰の日に、私は沖縄開発庁通商産業課長として那覇に赴任した。その時、私に与えられた任務は「沖縄の人口を減らすな」だった。

「沖縄の人口を減らさぬだけの産業開発は何か」それは観光開発しかない。

観光開発にはアトラクティブス-あれがあるから行きたいと思わすもの-が必要だ。

それには6つの要素がある。①歴史、②フィクション、③リズム&テイスト、④ガール&ギャンブル、⑤風光明媚、⑥ショッピング。「このうち3つ揃えること、6つ揃えると失敗する」というのが先人の名言である。

 これからはモノ造りよりも知恵創りの時代。知恵で創る観光開発が大切だ。歴史を讃えると共に、何を捨てるかも選ばなければならない。観光客を惹きつけるほどの魅力を創造するには、努力と共に勇気も必要である。

@「戦国歴史アワードIN長浜」パンフレットより抜粋
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